2007年10月10日水曜日

何故ドバイでなく、ラスアルハイマか?その壱

【ドバイIPS=ペイマン・ペジマン、4月2日】によると、今、アラブ首長国連邦(UAE)内の北部の首長国の不動産に対して、インド、パキスタン、更にはイランやロシアの投資家達により大量の投資が行われているらしい。7つの首長国から成っているUAEのなかでも、新たな不動産ブームがとくに起きているのはラスアルハイマとウムアルカワインの2つの首長国だ。
これらの首長国は、大量の投資を必要とする開発計画をすでに発表しており、中層・高層のマンション、学校、ショッピングモール、娯楽施設などが建設される予定だ。更に、不動産に関する法制を変え外国人でも不動産の売買が容易にできるようになった。
また、住宅地域だけではなく、工業・商業地域も積極的に開発することで、短期的な投機を防ぎ、実際に多くの住民を呼び込みたいと考えている。すでに、ドバイやドバイのフリーゾーンで事業展開している大企業のいくらかが、コスト減や就業者の生活がしやすくなることが期待できる北部の首長国に移転することを検討しているという。
勿論、北部の首長国に投資が集まるようになったからといって、「自由の星」とも呼ばれるドバイ首長国の投資先としての魅力が減じたわけではないが、反面バブル化した経済のなかで「人が住み難くなり」「経営が遣り難くなる」などの理由で「ドバイ離れ」が静かに進行していることも事実であろう。

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