2007年8月27日月曜日

拙訳のラス・アル・ハイマ概要案内です。

ラス アル‐ハイマ首長国
 アラビア半島南東部にあり、ペルシャ湾に面した国、アラブ首長国連邦(United Arab Emirates、UAE)の七つの首長国のひとつで最北部にあるラス アル‐ハイマ首長国は、横幅64キロメートル(海岸線55キロメートル)、内陸奥行きが128キロメートル、総面積1680平方キロメートルの人口約14万5千人を有す、UAE第4番目に大きい首長国で、その北部及び南部はオマーン国と接しています。RAK首長国はQassimi家の分家に統治されていて、現統治者はH.H. Sheikh Saqr Bin Mohamad Al Qassimi (シェイク・サクル・ビン・モハメッド・アル・カシミ殿下)です。
 首都であるラス・アル・ハイマ市は、河川により出来た細い入り江によって二つの地域に分けられていて、東部のAl Nakeelには多くの省庁や企業のオフィスがあり、西部には政府官庁や国立博物館があって、両地域は交通用に大きな橋で結ばれています。RAK首長国の重要な地域のひとつははKhor Khuwayrと呼ばれる工業地帯で、北沿岸に全長25キロメートルにおよぶ規模で、セメント、砂利、大理石、陶製タイルなどの様々な工場で構成されています。また、アラビア湾の豊かな漁場を背景に、ホルムズ海峡の入り口に位置するRAK市は、昔から漁業が盛んでマグロなどが水揚げされる港町として繁栄してきましたが、近年では同市に隣接するMinn Saqr港に多くの荷揚げが出来るようにと三つの波止場が造られ、なかでも高水深港として9隻の大型商船或いは18隻の小型船の荷扱い出来る重機器を備えた最新設備を誇るドックでは、RAKの殆どの主要な貿易用荷物の積替えが行われています。
 農業では、オマーン国境にそびえるハジャル山から流れ出る水の恩恵を受け、緑が豊かで果物や野菜(キュウリ、キャベツ、トマト他)などが盛んに栽培され、他の首長国にも供給しています。また、空港近くに巨大な農業研究センターがあり酪・農業の研究が行われています。
 このハジャル山脈は、国際的観光地としてでなく首長国の人たちのオアシスともなっていて、また東海岸ではスノーケリング、スキューバダイビング、ヨット、クルーザーなどのマリーンスポーツを楽しむことが出来ます。最近では、インフラの整備、観光産業、外国企業を誘致し自由交易圏を設立し、市内には巨大なショッピングセンター「マナー・モール」もオープンしました。
 更に、特筆すべきことは、ラス・アル・ハイマ政府は教育にも力を注いでいて、世界一流規格の小学校が建立されていることでは有名で、各種の大学や教育機関も多く存在しています。
 このような良環境の下で、ラス・アル・ハイマは近い将来に計画されている主要な開発や建設企画のホームグラウンドとなり、その他の観光向けスポットやリゾート施設、外国人投資家用の不動産開発、ゴルフコースやショッピングセンターなどの整備が着々と実現しているのです。
 

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